1 あらすじ
2 キャスト・スタッフ
3 基本情報
4 レビュー
1 ほうじ茶ダンシング第1章のあらすじ
もう夏が終わろうとするその時に突如始まる「ほうじ茶ダンシング」。
それは世界で最も恐ろしい1日。鐘の音が聞こえた時にはほうじ茶片手に踊っていなければならない。もしほうじ茶ダンシングできていなければ何処からともなくムリュンゲルDが現れ攫われてしまう。それは人口過多になってしまった世界で世界の均衡を保つ人類調整システムだった。
2030年9月、主人公の緑地茶美はほうじ茶ダンシングを制し、世界を変えようと立ち上がる。
2ほうじ茶ダンシング第1章のキャスト・スタッフ
監督:刺身川雪平
声優:刃爪葵(緑地茶美)、反元伊月(抹川大茶)、憲宗宗純(ダイス康氏)
3ほうじ茶ダンシング第1章の基本情報
放送日/公開日 | 2022.05.23〜 |
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制作・配給 | スタジオペットボトル |
国 | 日本 |
時間 | 230分 |
4ほうじ茶ダンシング第1章のレビュー
壮大な茶番!
一言で言うと酷い出来だった。
設定はいいのにストーリーが酷い。
酷かったポイントを挙げるとキリがないが、特に酷かったポイントを3つレビューしようと思う。
1.敵の様子がおかしい
敵のボス、ダイス康氏が変なのだ。
大ボスのはずなのにずっとモジモジしている。そういう風に見せかけたサイコパスなのかと思いきや本当にモジモジしているだけで随分と気持ちが悪い。
ラストシーンで茶美と対峙するときにもズボンの太ももの辺りをずっとサワサワして「…へ、いや、はい…」とコミュニケーションが取れない。最後に茶美が勝利して追い詰められても「…いや、あの、すみませ…はい…へへ…」とモジモジしている。なぜこいつが政府トップに立っているのか謎で仕方がない。
見ているこちらが一番怖い。それに勝ったのだという手応えも与えてくれない。敵としての役割を担いきれていない。あまりに力不足だ。
2.モラルがない
往々にして味方側のモラルがない。何なら敵の兵士の方がモラルがあった。特に抹川。こいつがまあ酷い。
「モノっていうのは基本的に誰にも所有権はないんだ!みんなで共有する物だからね!」とのセリフには度肝を抜かされた。そう言って平気で他人の自転車を乗り回し、「モノは天下の回りものさ!」と広島県で乗った自転車を岐阜県に乗り捨てた。悪意などはない。本当にそう思って爽やかにいるのだ。恐怖でしかなかった。まるで足立区民だ。
それに主人公の茶美。こいつもなかなかなもので、モラルがないというよりはデリカシーがない。「な〜んか前よりいい感じにブスになったね!」「メガネ変えた?いい感じにダサいね!」などと「いい感じ」でごまかしたエグい言葉を笑顔で放つ。もちろん悪意はない。敵兵に捕らえられたとき、「いや清潔感なくて普通に触られたくないから自分で歩きます!すみません!」と断りを入れて敵兵を精神的に抉っていた。流石に敵兵がかわいそうだった。
3.謎のダンスバトル
ラストシーンで茶美は敵の幹部、南川原(ミナミガワラ)と「ほうじ茶ダンシング」対決をする。その際の茶美のダンスが民衆を圧倒し、茶美は敵を倒すという謎の結末なのだが、そのダンスシーンが42分ある。そのシーンだけ、それまで2Dのアニメだったのが絶妙に気持ちが悪い3Dでヌメっとした描写で描かれる。
それも特段うまいダンスでも魅了されるダンスというわけでもない。1分単位の動きを42周する42分のダンス。何か途中で変化するわけでもなく淡々と行われる。もはや根気勝負だった。しかし、42分やって疲れそうな動きでもない。盆踊りのステップを永遠繰り返すだけ。映画上映中、全ての観客がトイレ休憩に立った。私の隣の席のおじいさんに至ってはコンビニで買い出しすらして戻ってきた。ある種の洗脳映画だ。
最後に
ここに挙げた3つはほんの一部でしかない。ツッコミどころがあまりに多く、映画終了後立った時に目眩を起こした。私は夢でも見ていたのだろうかと不思議に思いながらシアターをあとにしたのだが、途中で気づく。私含め観客みな盆踊りのステップをしている、と。鳥肌がたった。恐ろしい。
本当に洗脳映画だったのだ。