1 あらすじ
2 キャスト・スタッフ
3 基本情報
4 レビュー
1 鼠色の林檎のあらすじ
“大手企業社長橘花郁男が自殺した“
会社の経営は傾いておらず、仲がいい家族もいる。どこを見ても順風満帆な橘花郁男の自殺は世間を騒がせた。
事件発生から遡ること1ヶ月前、橘花郁男の前に唐突に現れた女がいた。それが沖石美佐子。彼女は非常に美しく、すぐに橘花郁男は美佐子を気に入り、毎日会う仲になった。
橘花郁男を貶める罠だと知らずに。
大手企業の社長を自殺に追い込んだ美佐子の復讐劇が今始まる…!
2鼠色の林檎のキャスト・スタッフ
監督:亢友影
声優:麗智子(沖石美佐子)、田戸目六男(橘花郁男)、双木鼎(及川初國)
3 鼠色の林檎の基本情報
放送日/公開日 | 2021.02.25~05.01 |
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制作・配給 | 日の丸放送 |
国 | 日本 |
時間 | 1話56分,全10話 |
4 鼠色の林檎のレビュー





憎しみの恐ろしさが詰まった作品
憎しみが本当に恐ろしいものだと知った
幽霊などこの世には恐ろしいものが沢山あるが、その中でもやはり人間が1番怖いのだとこの映画は私に改めて教えてくれた。
映画の中で主人公が少しずつ毒を持ったり、陰から色んなことを仕組んでいたりする姿がある。
その姿を見るたびに、私は普段の生活に不安を感じるようになった。
ここ数日、突然鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらなかったり、目が痒かったりする現象が起きている。
これまで生きてきて、そういう症状が出ることがなかったので非常に不安になって友人に相談したが、花粉症だと言われるだけで相手にされなかった。
しかし、どう考えてもおかしい。花粉症の症状は今まで現れたことがないのだ。
これは確実に何かを盛られたと思う。
もしかしたら、気づかないうちに誰かに恨まれていたのかもしれない。
今冷静に考えて、思い当たることは1つ。
私は一度だけ友人を弄ったことがある。会話の中の軽い冗談のつもりだった。東大並みの頭脳を持っていると弄ったことで恨まれているのだろうか。
とりあえず、ティッシュがないと生活できない体になってしまったので、大人しく家に引きこもって、今後の行いを見直そうと思う。
観たくないの観てしまうシーンたち
私の話はさておき、この復讐物語「鼠色の林檎」は人間の嫌な部分を全て見せてくれる作品である。
見たくないのに見てしまう。
食べたくないのに食べてしまう。そんな止まらない映画だ。
食べたら止まらない某お菓子かこの作品かだったら誰しもが悩むレベルで止まらないと思う。
不敵に笑う美佐子の表情も、復讐のために鱈子に生肉を突っ込むシーンも、トンビを躾け、頭のカツラを取らせるシーンも迫力があって非常に良かった。
復讐劇でドロドロしているはずなのに、どこか爽快感がある。最後まで美佐子が無双して逃げ切る様はカッコ良すぎた。
タイトルの鼠色の林檎は美佐子の弱点である林檎をネズミに丸ごと飲み込ませて、ネズミが林檎の形になる点から付けられたタイトルだと思う。
面白いタイトル回収だったけどネズミが少し可哀想だった。
もう少し違う形でタイトル回収をすべきだ。例えば、復讐心で林檎の色が鼠色に見える映像を差し込むなど方法は色々あると思う。
沢庵を食べることや唐揚げを作るなど少し残酷な部分はあったが、目を逸らしたいのに見たくなってしまう面白い作品。
ポップコーンに似合うゾクゾクする作品だった!
