『宇宙人、襲来。』を徹底レビュー!

1 あらすじ
2 キャスト・スタッフ
3 基本情報
4 レビュー


1 宇宙人、襲来。のあらすじ


数年後の地球には宇宙人がひっそりと暮らし始めていた。彼らは徐々に人類の研究するために送られ、1ヶ月に一度故郷へ報告をしていた。
そして、初めて宇宙人が地球に来た日から3年後の春、ついに地球征服に乗り出した!
上空を埋め尽くすほどの宇宙船に混乱する人々。地上に降り立った瞬間に襲いかかってくる宇宙人。長期的な攻防戦になると思いきや、10分で勝敗が決まる!?
宇宙人と人類が平和的な世界を作る新感覚のSF映画!!!


2 宇宙人、襲来。のキャスト・スタッフ


監督:サムシン・ベスター
俳優:フューリンミー(ジョルベド)、ラドマリー・サンスン(ロリー)、マイケル・ローリー(ケシゴムン)


3 宇宙人、襲来。の基本情報


放送日/公開日

1995.07.26

制作・配給

ウォンダー

アメリカ

時間

134分


4 宇宙人、襲来。のレビュー


一風変わったSF作品
宇宙人が好きな人は歓喜する作品
昔から宇宙人がいる派といない派がいるが、私はいる派である。
宇宙にメッセージを飛ばしているのは有名な話で世界でも宇宙人いる派は多い。
そんな派閥が歓喜する映画がこれだ。
 
本作の宇宙人は最初人間の姿をしている。
大人しく人として生活していた宇宙人たちが襲来の瞬間、反復横跳びをしながら迫ってくる姿は非常に愛くるしい。
 
私の最推しはケシゴムン。消しゴムの形をした宇宙人で、得意技は消すこと。嫌だと思ったら何でも消すことができる地味に強キャラだ。
他にもタコスくんやマルタン星人など様々な宇宙人がいる。
 
主人公は人間であり、人間陣営を捉えた映画であるにも関わらず、私はどうしても作り込まれた宇宙人に目がいってしまう。
宇宙人の作りは一人一人違う。
 
口が尖ったタイプの宇宙人、唇が分厚いタイプの宇宙人、足が長すぎる宇宙人。
色んなタイプの宇宙人を見ることができる。
 
今までの宇宙人作品とは違った宇宙人たちを見ることができて私は興奮が止まらなかった。
 
今までのSFとは違ったストーリー
この映画の宇宙人たちは、人間たちに襲いかかってくるのだが、圧倒的な力の差。
 
なぜ映画化しようとしたのかがわからないくらい宇宙人vs人間の戦いは宇宙人の勝利ですぐに終わってしまう。
 
普通の映画では襲来した時の攻防戦を120分かけて取り上げるのにも関わらず、圧倒的な勝利と人間の絶望を開始の10分で見せてくる。
 
つまり、題名では宇宙人と人類との争いを匂わせておきながら、実はこの映画は宇宙人と人類の共存方法を模索する映画となっているのだ。
 
少しだけ違和感がある部分も…!?
開始10分で宇宙人は動物と対話したり、人類の口調を全て甲州弁にしたりとやりたい放題だったが、最後には話のわかる真面目な人格に変化している。
 
人格変化のワクチンでも頭に入れたのかなというほどの豹変ぶりで違和感しかなかった。きっと、人格を変化させなければ物語として成り立たなかったのだろう。
 
最後の地球は雰囲気がガラッと変わっていた。
近代的な建物で色んな形の宇宙人が反復横跳びをしながら人間にサインを送り、人間が笑うという光景が流れる。
 
あまりにも平和で幸せそうな姿にほっこりとした印象で終わったかと思うが、1回暗転したのちに人間の顔全部が宇宙人と同じ表情をする意味深な雰囲気で終わる。
 
あまりにも意味深な終わり方に心臓がバクバクしてしまった。
どの場面も良かったが私的MVPはラッコと宇宙人が手を繋ぐシーンなので、今から見ようとしている人は是非注目して観て欲しい。

著:馬事とうふ